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歯のお話(2014/03/13)


 人間、動物ともに生きていくためには、食べなければなりません。そのための組織として、歯はとても大切です。歯を失うとおいしく食べれませんよ ね。またかたい物も食べれませんよね。それだけでも食べる事に関して気持ちが半減しちゃいますよね。また人間は口元に注目が集まるので美的観点からも重要 です。一生自分の歯でいたいですよね。

 動物にとって歯は、やはり食べる事の意義が大きいでしょう。また数本失ってもそれ程影響はないようで す。 しかし、多くを失うとある程度の制約が見られます。特に前の方の大きな歯、いわゆる犬歯を失うと舌の収まりが悪くなり、常に外側に出ている状態で、人間で 言うところの美的観点が損なわれます。あとは虫歯はそれほど多くないですが、歯のよごれ、いわゆる歯垢(しこう)、歯石(しせき)による口内環境の悪化は よく見られます。口臭は飼い主さんにとって一番気になる症状のようです。また歯肉炎、歯槽膿漏になると動物は不快な状態になり、口内の痛み、食欲不振など 症状を示すようになります。他の全身の病気の原因になる場合もあります。

 病院では口内環境の回復のために、歯のよごれの除去(超音波スケーリング)、歯肉、歯周ポケットへのお薬塗布、消毒また必要なら抗生剤、消炎剤、鎮痛剤等の投与、処方も行います。またあまりにもぐらついてる歯に関しては抜歯を行います。

  またその様にして口内が現状回復したら、その後の歯のお手入れが大事になってきます。何もしなければまた歯がよごれてきます。半年もすればまた同じになっ てしまうでしょう。歯ブラシ、口内スプレーなどいろいろ良い物があります。まあ人間ほどきっちりできないので、いづれはまたよごれてきますが、その時は早 めに処置をお勧めしています。今は歯のよごれが付きにくいごはんもありますよ。

 いずれにしても歯は健康の一つのバロメーターと言えるでしょう。いくらかわいがっているからと言って一見きれいにしていても、歯がよごれて、口臭がひどい動物を見ると・・・?  お考えあれ。


エッセイ(2010/02/04)


“狂犬病の注射ってほんとに必要なの?”

犬の飼い主なら大概おわかりだと思いますが、狂犬病とはラブドウイルスというウイルスが病原体とな り脳・神経がおかされる人畜共通の伝染病で犬はもちろん、人そして猫その他ほとんどのほ乳類が感染します。感染して発病すればほぼ100%死亡します。人 間中心の世の中ですので、一番身近な動物の犬(もちろん感染犬)に咬まれる事による人への感染が一番の問題です。そのために生後91日以上の犬は大型犬、 小型犬関係なく年1回の注射が義務づけられています。違反すると罰せられます。我が国では1957年以降発生していません。と少しばかり小難しいお話をし ましたが、ここからが本題です。まあ確かにきっちり注射をうけている犬が多いのは事実です。しかし、実際の接種率は確か50%ぐらい?では。いわゆる室内 で飼っている犬があまり受けてないのでしょうか。飼い主いわく「あまり外いかないし、他の犬と会わないから」。確かに感染する機会は少ないでしょうが、ウ イルスの事です。いつ、どこで、どうなるか保障はないです。また、現在日本では発生していないのは真に良い事ですが、逆にそれが飼い主の意識の低下につな がっていると思います。

世界的に見ると、発生のないのは日本をはじめイギリス、ノルウエィ、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドぐ ら いでほとんどの国で発生しています。そして多くの人が感染して亡くなっています。我が国において発生がないのは、狂犬病予防注射の義務化による努力(前述 したように近年の接種率の低下はありますが)と島国であるので、野生のほ乳類の行き来がないと言う利点(コウモリなどは飛んできますが)と犬の放し飼い禁 止(勝手に散歩させてる飼い主はいますが)と検疫などによる所が大きいと思います。今年においても中国ではかなりの人が犬に咬まれ、亡くなっています。そ のためにある地域では5万匹の犬が殺処分されたり、発生地域の半径5キロ以内にいる犬が全て処分されたりしています。このような事は近隣諸国でも日常にあ るようです。皆様も海外に行く時は、その国の状況をよく調べ、やたら犬に触れないなど注意して下さい。

近年ロシアの貨物船に、犬が船員とともに 乗 り込んでるケースが多い様で、日本の港では警戒してるみたいです。また珍しい動物を飼いたがる一部のマニアのために、あやしい業者による密輸も多いようで す。その様ないろいろな事情もあり、もしも一度狂犬病ウイルスが日本に入ったら、今の犬の接種率からするとかなり広がる可能性があり人の被害も甚大になる と思われます。当然犬など飼っている場合でなくなり、我々獣医の商売も悲しいかな犬の処分だけになるかもしれません。

どうかこのような事態がこない様に、犬の飼い主さんは狂犬病の予防注射を社会のモラルとして受けて下さるようお願いします。


診察日記(2011/07/16)


”焼き鳥~くし付き食べちゃったワンちゃん”

 久々に診ました。くしごと焼き鳥を食べてしまったワンちゃんです。10年以上前には何 回か診察して、手術しましたが、最近は飼い主さんも気をつけ てほとんど見かけなくなりました。たまにいたずらで、細かいものを飲み込んでしまった子は見かけますが、すぐに吐かせて済む場合がほとんどです。

 くしの場合はたちが悪く、胃とかの粘膜を傷つけたり、つきささってしまう事が多く、吐かせる事も出来ないし、当然便とともに出てくる可能性も低いので、すぐに手術で摘出する事になります。

 今回のワンちゃんもすぐに来院され、その日のうちに手術で無事摘出しました。

 自分の経験では胃の前の食道をつき破り、運よく胸の肺と肺のすきまを通り、肋骨の間からくしが出てきた子もいました。肺にささっていたらと思うとぞっとします。

 この様に先端が尖ったものは非常に危険です。海に散歩に行かれるワンちゃんは、釣り針にも気をつけて下さい。

また焼き鳥を食べさせてしまうのもどうかと思いますが、せめてくしからはずして下さい。ちなみにネギの中毒もあるので、焼き鳥はよくよく考えてくださいね。


猫のこんな病気に注意(2012/02/14)


甲状腺機能亢進症

腎不全、糖尿病とならんで高齢(10歳以上)の猫に普通に見られる病気です。甲状腺と言うと原発事故で注目されまし たが、のどの近くにあり、体の代 謝を支配するホルモンを分泌する組織です。何らかの影響(食べ物など)でそこの細胞が活性化して、ホルモンが過剰に産生され、体の代謝が異常に活発になり ます。人間のバセドー病もこれの一種です。                                   症状は非常にテンションが上がり、活 発に動きまわります。また食欲旺盛で水をほしがりますがその割に体がやせてきます。年だからと見過ごしてしまう事も多いと思います。そのままにしておいて もすぐに命にかかわる事はないですが、心臓あるいは腎臓の病気がからんで来る事も多いので、後々何か出てくるかもしれません。

心あたりの猫ちゃんがいれば、血液検査でチェックできますので、調べてもらって下さい。


グレーちゃん(2010/03/11)


院長家の最長猫です。


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